2023.09.30[土] 「ジョン・ウィック:コンセクエンス」の感想(ネタバレ注意)

今日はミリアニを見て、うかれて昼から酒を入れて脳がはいほー。
書きたいことが山ほどあるので、明日しっかりまとめます。
なので、今日は先週見てきた「ジョン・ウィック:コンセクエンス」の感想を書きます。
ミリアニとの温度差が酷いけど、ミリオンは崖を登るし、ジョンは坂を登るから、だいたいあってる。
キアヌP、信頼しかない。
そんな、コンセクエンス。
ネタバレ全開で書くので、続きは「追記」に隠します。
今日の日付に直接アクセスすると追記が隠れず表示されるので、ご注意ください。
それでは、続く。

※ここから先は、「ジョン・ウィック:コンセクエンス」のネタバレが含まれます。
ご注意ください。

シリーズ4作目となった「コンセクエンス」
どのシリーズもキアヌ無双で大好きなんですが…。
過去作は、だんだんジョンが逃げるだけのお話になってて、ちょっとイマイチ。
正直、3作目は無くてもいいんじゃない?
という感想。
寿司屋で、きゃりーぴゃむぴゃむの「にんじゃりばんばん」が流れて笑った印象しかない。
なので、4作目はどうかな~という気持ちで挑みました。
本編169分と長めだから、微妙だったらどうしよう。
そんな一抹の不安はありましたが…。
結果は、
本編169分のうち、アクションは200分ありました。

殺し屋たちの大乱闘スマッシュブラザーズ。
序盤の大阪バトルすら、他の映画ではクライマックスレベルの大アクションでしたよ。
「迷惑をかけて、すまない…」
基本「イヤー」としか鳴かないジョンだけど、この大阪が一番しゃべってた気がする。

そんな大阪編といえば、ドニー・イェン VS 真田広之。
え?
本当にこれ序盤でいいのか?
このふたりがバトルするだけで、追加料金が払える。
イップマンという映画が大好きなので、ドニーのアクションがまた見られるなんて嬉しかったんですよ。
けど、ドニーはもう60歳でしょ?
しかも、盲目の殺し屋とか、そんな中二病設定で大丈夫か?
と思ったら、弾丸が飛び交う中で蕎麦かうどんを食ってて、どうでもよくなった。
お前は、GACKTが演じた上杉謙信か。

そんなドニー部隊に大阪はどう立ち向かうと思ったら、
冷蔵庫から手裏剣!?
なんか防弾力士が走ってきた!!
完全武装した兵士を、余裕で貫通する弓矢はもうアーチャーのサーヴァントなのよ!!
むしろ矢のみで刺し始めたー!
Q:どうして梅田に向かったんですか?
A:梅田は迷宮だから敵はついてこられない
なんかすげぇ情報量だったけど、終わってみればジョンはなんで日本に行ったんだ?
災害だけもたらして帰っていったけど、台風みたいな男だったな。

そんな序盤から大バトルで、中盤以降はどうなるんだ?
と思ったら、出ましたよベルリンの動けるデブ。
三下キャラかと思ったら、ちゃんと強いの偉い。
コンセクエンスって、ラストバトルがイベント戦だから、通常プレイで戦うボス戦としては、ここが一番キツイはず。
バイオRE:2でいうと、後半のG第三形態より、中盤のクレーンで戦う第二形態の方がキツイ。
あんな感じ。
水と光の演出が綺麗で、映像美も目をひいたステージ。
というか、今回のコンセクエンスは美術班のこだわりがすごい。
ふたりのおっさんが取っ組みあってるだけなのに、感動すら覚えましたよ。

で、美術班のこだわりといえば、やはりスーツ。
出てくるキャラ、出てくるキャラ、みんなスーツが似合う。

特にこいつ。
出るたびに、僕の年収くらいありそうなスーツを着こなして登場する。
ビル・スカルスガルドのミラノ・コレクション。
あの馬のシーンは謎だったけど、スーツが似合いすぎて気にならない。
ほんと、美術班もやりたい放題だからな。
冒頭のBowery Kingがジョンにスーツを渡すシーンも、炎がひし形になっていったのも謎だったよね。
コンセクエンスはわりと、そんなのが散りばめられてる。

そんなスーツたちのイケメン映画に、ノイズのように混ざったノーバディ。
なんか別の映画のキャラがゲスト参加したような。
そんな違和感。
だからこそ、他の殺し屋とは別格のオーラを出してた。

ジョン・ウィックの脚本家の別の映画に、「Mr.ノーバディ」という作品があるんですよ。
確実に、ここからもってきてるよね。
この映画も見たんですけど、主人公の仲間に黒人がいたから、そいつと同一人物か?

と思ったら、別にそんなことはなかった。
けど、ジョンの生態を本に残してたし、絶対に独自の情報網をもってるんですよね。
ジョン・ウィックって、回想シーンはほぼ無いし、闇社会のルールも明確な説明はない。
だからこそ、空気感だけで読み取るのが面白い。
今回の.ノーバディも、設定がまったく分からないからこその面白さがありましたよね。
アウトローなんだけど、素人ではない。
けど、名前すら分からない。
いいアクセントになってましたし、今作の犬担当としても活躍してました。
犬を大事にするやつはだいたい友達。
人類みな兄弟。
飲もうぜブラザー。

そんな濃いメンツたちと、時にはバトル。
時には共闘して、パリの寺院を目指すタイムアタック。
時間内にたどり着けないとゲームオーバーだけど、残り時間が3分を切るとドニーが出てくる親切設定。
しかも、ドニーめっちゃ強い。
こいつら無敵だな。
全然、死なないじゃん。
と思ったら、決闘シーンでスーツを脱いだら、バラバラと弾が落ちてて笑った。
めっちゃ撃たれてるやん。
いくら防弾とはいえ、衝撃はくらってるでしょうよ。
痛いのガマンできて偉い。
そして、衝撃のラストへ。
ジョン・ウィックの1作目は、ジョンが横たわったシーンでスタートしたけど…。
4作目は横たわって終わるんですよね。
なんか対に感じました。
ジョンは、もともとあそこで死んでいて…。
亡霊が復讐だけで動いていて。
自由を手にしたことで、成仏した。
そんな最後にも思えましたよ。
そのくらい朝焼けの寺院は美しかったです。
そして、スタッフロールのあとにもまだ続きが。
復讐は終わらない、と。

いやー、こうして振り返っても濃厚な169分でしたよ。
けど、最初に書いた通り、アクションシーンが止まらないから、まったく飽きなかった。
銃撃戦だって、後半になれば絶対に飽きるじゃないですか。
それをまるでテレビゲームのような、上からの俯瞰視点で見せる演出ですよ。
もう、とにかくこだわりが強い。
いいものを作ろう、という気迫も感じる作品でしたよ。
なので、僕は大満足です。
シリーズの集大成だったと思います。
え?
続編の話が出ている?
いや……。
めっちゃ綺麗に終わったから、やめてほしい。
けど見たいか?と問われたら見たい。
スピンオフのドラマも放送中ですし、今度は外伝が作られるかもしれないですけどね。
そのあたりは続報を待つとして…。
とりあえず、ジョン・ウィックの物語として、完結したと個人的には感じています。
キアヌもお疲れ様。
「イヤー」
そんなジョン・ウィック:コンセクエンス。
このシリーズ見たことないな~という方は、是非とも1作目を見てほしいです。
オススメですので、よろしくお願いします。
というわけで、感想はここまで。
まだ映画館で見られる箇所も多いので、お見逃しなく。
あと、上映を半年延ばした配給会社は許さない。
一時間後に爆破されろ。
「イヤー」
それでは。
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