2023.09.19[火] 礒部花凜さんの写真集「私めく」と、芝崎典子さんの写真集「のりこめ!」の感想

なんかえらい光景になってますが、今日のブログの議題です。
いったい何かといいますと、
・礒部花凜さんの1st写真集「私めく」
・芝崎典子さんの1st写真集「のりこめ!」
こちらです。
ケーマーズの特装版を買ったので、あれこれ付いてきましたが、ようするに女性声優の写真集です。

同じ写真集ですが、それぞれの個性。
特徴が色濃く反映されていたので、そのあたりを書いていければと思います。

まずは、花凜さんの「私めく」から。
全体的な感想としては、意外。
あー、こうしたのかー。
そんな感想。
順番に解説しますと、
『紙質』
まず、これ。
当然、本にしているので写真の色合いは変わります。
ただ、これについては生写真のような光沢のある紙にすることで、本来の色合いに近い状態で再現できるんです。
けど、この「私めく」では、あえてなのかな。
光沢ではない上質紙を使っていました。
なので、全体的に写真にモヤがかかったような色合いになる。
特に前半のカットはそれでした。
狙い通りだと思いますが、僕はちょっと苦手。
もったいない印象を持ってしまいます。

『構図』
全体的に構図が似通ってるのは、気になったところ。
違う水着に着替えても、横に寝転がるのは一緒なんだ~と感じるページがありました。
あと、個人的に「ん?」と思ったのが、足が写ってないカットが多いこと。
あ、この服、可愛い~靴はどんなだろう → 写ってない
そういうカットばかり。
足のネイルとか全く見えなかったりしたんです。
これも、カメラマンのクセなのか、今作の特徴なのかな。
とにかく、花凜さんの顔を前面に出してる。
彼女の整った顔を、いかに美しく見せるか。
そこが中心にあるから、下半身は度外視してる。
そんな印象。

あと、もうひとつ。
↑本来なら、こういうポーズの写真を、

あえて、↑このデザインにして掲載しているページがありました。
オシャレだとは思いますが、X(旧Twitter)にて『印刷ミスですか?』とリプしてる人がいて爆笑した。
なにひとつ伝わってないな。
デザイナーのエゴの押し付けに感じる人もいるかも。

『笑顔』
この写真集で一番意外だったところ。
そこは、花凜さんが笑ってない。
全体的に「スン…」とした表情ばかり。
花凜さんの明るい笑顔を消すことで、素の美しさを引き出している。
そういう意図は感じますが、ここまで笑顔を封印するとは思わなかったです。
もちろん、笑っている写真もありますが、口元をニッとあげる程度。
口を開けて笑っている写真は、2枚しかありませんでした。
そもそも日常感を消しているんですよね。
沖縄で撮影してたけど、ご飯を食べてるシーンも無し。
買い物をしているようなシーンも無し。
ある意味、王道なグラビア撮影。
けど、花凜さんの明るくポジティブな性格が、この写真集からは伝わってこない。
普段では見られない表情を見せることに、価値を出したのか。
公式アカウントでは、楽しそうに撮影されてる動画も公開されていましたので、そこは意外でした。
なので、もしかしたら、好き嫌いが分かれる一冊かもしれないです。

写真集の後半には、「表現者」礒部花凜さんというお題目で、わりとがっつりインタビューが掲載。
これは読み応えありました。
どういう人物かは、このインタビューで読み取ってね。
ということかな。
1st写真集ですので、まずは手堅く。
という作品に感じた一冊でした。
「私めく」の感想は以上です。
では、次に芝崎典子さん。

『紙質』
こちらは光沢のある紙を使っていました。
声優グランプリに掲載されてる写真があるじゃないですか。
あんな感じ。
なので、色合いがくっきり。
お花畑の写真とか、その強みが出ていたかと。

『食事』
で、ひとつ感じたのが食事シーンの多さ。
めっちゃ食ってるな、この子。
おっと、すごいセクシーな衣装が来たな → やっぱ食べるんかい
こんなに食べてるシーンが入る写真集。
麻倉ももさんを思い出しましたよ。
あの写真集も、ほぼ食べてたもんな。
けど、典子さんの楽しんでる表情がたくさん見られるので、気持ちがいいです。
「らしさ」も感じられるシーンかと。

『フェチ』
さきほどの花凜さんの写真集とは対照的に、こちらはとにかく全身が入るように構図をこだわってくれてます。
背景が中心の写真でも、ちゃんと全身は見せる。
さらに。
カメラマンの趣味なのか、スタッフの趣味なのか、フェチを感じるショットもありました。
例えば、
・手だけが写っている
・足の裏だけを写している
・首の汗を写して顔は見えない
などなど。
↑の写真も、あえて足の裏を見せているでしょう?
なんて強いこだわりなんだ。

『遭難』
で、こっからが問題のシーン。
話題を呼んだ、「無人島に遭難して生き延びるサバイバル写真集」ってところ。
一応、補足しますと、遭難シーンはおまけみたいなものです。
全体を通して、ほんの少し。
なので、サバイバルを目当てだった人には物足りないかも。
それでも、ボロボロの服で火をおこす姿は、もう何を見せられているのか分からなかった。
流れ変わりすぎだろ。
で。
一番衝撃だったのが、↑こちらの果物をかじっている写真。
なんと使われていなんです。
先行カットとは何だったのか。
典子さんは、無人島に流れ着くと、食事よりもお風呂を優先するらしい。
勉強になります。

そんな「のりこめ!」
花凜さんがプロ意識高めの写真集だとすれば、こちらはロケ番組の一部を切り取ったフォトブックといったところ。
けど…。
これは芝崎典子さんじゃないと作れない。
彼女が被写体である必要性が、バンバン伝わってきました。
彼女と旅行に行くと、こんな感じなのかなー。
と想像ができるくらい。
芝崎典子さんの人となりも分かる一冊だと感じました。

同じ写真集でも、こうも差別化されるとは。
奥深いですね。


あと、個人的には、同じタイミングで、典子さん演じる千雪さんも島で水着撮影してて笑った。
似たようなポーズまであったし、どういう偶然だよ。

ちょうどイルミネで写真集の撮影をするコミュも実装されてたし、シャニマス運営も乗っかってるか?
いいぞ、もっとください。
天井社長もグラビアをやろう。
需要しかない。
よし、楽しく話せたな。
と、脱線したところで写真集の感想は以上です。
どちらも、完成度の高い作品に仕上がっていると思います。
ただ、あまりに見せ方が両極端でしたので、そのあたりを踏まえた感想にしてみました。
どちらも好評発売中ですので、お見逃しなく。
以上、「私めく」と「のりこめ!」の感想でした。
それでは。
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