2020.02.17[月] シンデレラガールズ7th大阪公演の総評。歌の強さと感謝の気持ち

2月15日〜16日にかけて開催された、シンデレラガールズのライブ。
「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 7thLIVE TOUR
Special 3chord♪ Glowing Rock!」
大盛況のうちに幕を下ろしました。
とても熱くて暑かったライブ。
満足度も高かったのですが、この大阪公演の意味についてずっと考えています。
6thライブのように、ドームをメリーゴーランドに変える予算もある。
その気になればDJ KOOさんをゲストに呼べるほどのコンテンツ。
そんなシンデレラガールズが、花道なし、馬車(トロッコ)もなし。
ゲストもなく、ただ正面のステージで歌う。
そんなシンプルなライブ。
それをツアーのファイナルに持ってきた意味。

以前のブログにて、名古屋公演についても考察は書きました。
2019.11.12[火] シンデレラガールズ7th名古屋公演の総評。運営が作ったのはシンデレラ城への招待状
http://canonsnk.blog69.fc2.com/blog-entry-4906.html
この記事では、
「DJ KOOさんを始めとしたパフォーマンスは外部へのアピール」
と考察しました。
アイマスを知らない層にささるワード。
それを詰め込んだ公演だったのです。
それを受けて、この大阪公演です。
名古屋での評判を受けて、今回、初めてシンデレラのライブにやってきた方もいるかもしれません。
ばらまいたシンデレラ城への招待状。
それを受けて、どんな魔法をかけるのか。
結論から言います。
ぶつけてきたのは、
「歌」
それだけでした。

シンデレラでは初となる生バンドでのライブ。
ただ、生で演奏してくれるだけではない。
アイドルと共に、作曲家も一緒に想いを届けてくる。
その一瞬一瞬で生まれる歌と音楽。
歌の強さをこれほど感じたライブは久しぶりでした。
シンデレラの公演はショーのようなパフォーマンスが多く、それがコンテンツの色だと思っていました。
けど、それを支えているのは全て「歌」
デレステではイベントのたびに新曲が作られ、どんどん増えていきます。
けど、それは決して当たり前のことではないです。
作詞、作曲家の熱意。
表現するアイドル。
支えるたくさんのスタッフ。
ものすごいエネルギーの中で歌は生まれる。
今回はこの歌はこなかった〜、前の方がよかった〜、オリメンが〜。
ライブごとにそんな感想が飛び交う中、僕らはいつしか歌をただ消費してるだけだったかもしれません。

歌の強さ。
それを「ロック」と評して見せてきた。
大物ゲストも呼べる巨大なコンテンツ。
そんなシンデレラガールズが、ツアーのファイナルでは自分たちだけで表現してきた。
「自分の足で歩けシンデレラ」
歌詞の通りに体現してきた。
そして、そんな7thツアーのソロパートのラストは、星輝子の「紅」にまかされました。
星輝子は、尖ったアイドルだと松田颯水さんも語っていました。
それは、決してトリをまかされるような、中心になれる存在ではない、とも受け取れる発言。
けど、運営側は松田颯水さんに全てを託した。
大きな信頼でもあり、歌の力を魅せられる存在としての適任。
歌のもつ可能性、強さ、魅力。
それを表現するなら、別にニュージェネがトリを務めなくてもいい。
アイドルひとりひとりに役割があり、表現力がある。
誰がセンターになってもおかしくない。
それだけの実績をたくさんのアイドルが積んできている。
アイドル個々の強さを再認識して、歌と純粋に向きあうことができた。
そんな公演でした。

ドームを埋められるほど大きくなったシンデレラガールズ。
演出も派手になり、DK KOOさんで話題を呼んだ名古屋公演。
どんどんハードルがあがっている中、この大阪公演では歌だけで勝負してきたのは面白いです。
始めて訪れた新規プロデューサーにも、胸を張って伝えてきた。
シンデレラガールズの歌とそれを表現するアイドルたちは最強だと。
だからステージ構成はシンプルでいい。
歌だけで戦える。
何年も歌われてきた既存曲。
それすらも、表現次第でどんな色にも変わる。
アコースティックコーナーがまさにそれでした。
歌だけで、3万人以上を沈黙させられる。
そんな強さをもつアイドルたちが、たくさん集まっているシンデレラガールズ。
そこに新しく仲間入りしたアイドルたち。
迎える先輩アイドルたち。
たくさんの輝きがこれからも生まれていくことでしょう。
けど、そこには必ず「歌」がある。
歌は消耗品ではない。
生み出してくれる作詞、作曲家たちへの感謝。
そして、それを表現するアイドルたちの想い。
決して忘れないでいたいです。

2019年から続いたツアーのファイナルで、初心に返ったような気分です。
7th公演のラストに、歌の魅力をまっすぐにぶつけてきた意味。
とても大きいと感じました。
そしてそして。
早くも次のライブが9月に決定しました。
どんな光景が待っているのか。
どんな魅力に気付かされるのか。
駆け抜けていくシンデレラたちを、これからもプロデュースしていきたいです。
以上、シンデレラ7th大阪公演のライブ考察でした。
ちょっと堅苦しい文章にもなりましたので、明日のブログからは参加レポートとして、IQ低めの内容で大阪公演を振り返っていきたいと思います。
それでは。
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