2017.04.29[土] 演劇企画CRANQ 5th STAGE 『デッド・ビート・ダッド!』感想

本日は舞台を見てきました。
演劇企画CRANQさんの5回目となる作品。
タイトルは『デッド・ビート・ダッド!』
お通夜におきたドタバタコメディ、という内容。
え?お通夜にお笑い?
と思ったでしょ。
これが本当に傑作でしたので、ご紹介したいと思います。
あ、ネタバレはありませんのでご安心ください。
この舞台を企画したCRANQさんですけど、始めて参加したのは第4回目。
朗読劇「プリモ・ピアット~おいしい関係~」(当日の感想ブログ)
これが面白かったので、今回の舞台も楽しみにしてました。

会場は東京芸術劇場。
池袋駅からすぐの場所に、こんな施設があるとは。

中に入るとポスター発見。
「あのバカオヤジ」
というキャッチフレーズはインパクト十分。

チケットを見せて入館。
入口でチラシをもらったけど、また多いな。
同人即売会にサークル参加したみたいですよ。
逆にいえば、これだけたくさんの舞台が開催されているということ。
知ってもらう機会はこういう時だけなので、一気にドーンというわけか。
映画でいうと最初に流れるCM映像と同じ。
舞台ってこの手の宣伝が難しいですよね。
今回のデッド・ビート・ダッドも、前回が好きだったからアンテナに引っかかっただけ。
一見さんに知ってもらうためにも、こうしてブログに書いて地道に宣伝していきますよ。

さて、時間になって舞台スタート。
今回、僕が楽しみだった出演者は、飯屋こと原紗友里さん。
シンデレラ以外の現場だとどんな立ち回りを見せるのか。
それが一番の興味ポイントでした。
そしてそして。
今回は公演ごとに日替わりゲストも参加。
僕が見に行った14時の回は、

佐藤利奈さんがゲスト。
やアじ!
完全にアイマスイベントと勘違いしたPがここにいました。
けど、サトリナを生で見たこと無かったので、いい機会でした。
これも本業。

そんな魅力的な出演者さんの熱演も光った「デッド・ビート・ダッド!」。
今回は、朗読劇ではなく舞台。
だから出演者さんも台本は手にしてません。
本当の演劇。
だからこそ、伝わってくる空気感がすごかった。
舞台のセットや備品にも手を抜いてないから、それも後押ししてくれてる印象でした。
そして、脚本の完成度。
これがお見事。
序盤のセリフや、途中で使った小物など、見てる側が忘れた頃に「ズバッ」とカードを切るように出すわけですよ。
それがツボって、ドッカンドッカン爆笑がおきる。

そして、今回もずるい立ち位置だった白石稔さん。
「グッドパヒューム!」じゃないよw
怖いもの知らずか。
【重大なお知らせ】
— 演劇企画CRANQ (@projectCRANQ) 2017年4月28日
当CRANQに出演する白石 稔が、昨日公演された初日舞台において、渾身のアドリブギャグをかましたところ、「全くウケなかった」という事実が発覚いたしました。本人に事実関係を確認をしたところ、「間違いない」と容疑を認めましたので、このギャグはカットさせて頂きます。
そんな白石稔さんですけど、初日に何やらやらかしたようで(汗
いったいどんなギャグだったんだろ。
映像化した際には入れてほしいですよ。

それにしても、台本を購入したけど、この分厚さには驚きです。
上演は2時間15分もありましたからね。
並みの映画よりもボリュームありましたよ。
それだけの時間をノンストップで繰り広げてくれる。
しかも、目の前で。
だから熱量が半端ない。
役者の生の演技って、本当に心奪われますよ。
で、楽しみにしてた飯屋ですけど、思った以上に出番があってお得感が強かった。
わりと物語の重要人物でしたし。
そして、セリフがないところでも顔芸が最高でしたw
これは飯屋に限った話ではないけど、みなさんの表情や動きがとにかく生き生きしてた。
普段のアニメのアフレコとかと違って、実際に身体の動きにあわせての演技はまた違う技術なはずですけど…。
とにかくエネルギッシュでした。
さすが。

さて。
そんな飯屋の演技でしたが、アイマスP的な視点で書くと、
『未央が舞台を演じるとこうなるんだー』
という謎の納得もありました。
デレアニでも未央が舞台に挑戦するシーンがありましたが、この内容でこの役なら、未央がやっても違和感なかったです。
完全にパッションでしたしw
一方、サトリナは髪型がちひろさんみたいだったので、実質ちひろだった。
けど、途中から「ちひろさんがこの役だとリアルすぎて笑えない…」と、謎の悟りがありました。
あまりにちひろさんだったので、終演後はDVDを予約。
ちゃんと課金しなきゃ、という謎の職業病を発症してました。
謎が多い現場ですね。
あ、サトリナ自身はめっちゃ可愛かったです。
ありがとう。
あと、星2500個もありがとう。
サンキューチッヒ。

そうそう。
伊藤かな恵さんも出演されてましたが、こちらはセーラー服での出演。
その時点で反則だし、この姿で「お兄ちゃん」と呼ぶのは致死量が高すぎて成仏するレベル。
お通夜に召されるところだった。
舞台に油断は禁物ですね。
あなどれん。
と、途中から完全に方向性を見失った感想になってしまいましたが、総じてやばかった。
ということで。
舞台ってなかなか見に行く機会がないと思いますが、きっかけはなんだっていいと思います。
僕みたいに「好きな声優さんが出演している」とかでも十分。
今までの人生で舞台を見に行って「いかなきゃよかった」と思ったことは一度もありません。
むしろ、生の演技を目の前で見られる、またとないチャンス。
演劇企画CRANQさんのステージはこれが5回目ですが、また6回目が開催されるようなら見逃さないようにアンテナをはっておくとします。
そんな『デッド・ビート・ダッド!』
公演自体は5/1までやっております。
チケットはもう完売してるかもしれないので、これからの参加は難しいかもですけど…。
CRANQさんという名前だけでも覚えてくださると嬉しいですね。
オススメです。
【初日ありがとう!】
— 演劇企画CRANQ (@projectCRANQ) 2017年4月28日
演劇企画CRANQ 5th STAGE
『デッド・ビート・ダッド!』
初日、無事に終わりました!
ご来場くださったみなさま、ありがとうございました!5/1まで、よろしくお願いいたします!!!#CRANQ_DBD pic.twitter.com/yxfXxrsTrA
というわけで、今日のブログは「デッド・ビート・ダッド!」の感想でした。
では、最後にちょっとマジメな感想でも。
去年、母方の祖父が亡くなりました。
90歳近い年齢を考えれば大往生だったと思います。
今回の舞台は、実際に参加したお通夜を思い出しながら見てました。
通夜の晩は葬儀屋に泊まり、祖父の線香を絶やさぬよう見守るのが決まり。
けど、やってたのは従兄弟で集まって一晩飲み明かす半分同窓会のようなノリ。
その印象が強いから、通夜に悲しい思い出ってないんですよね。
祖父もしんみりすることを嫌う人でしたし。
お通夜をテーマにしたコメディだなんて不謹慎じゃない?
と思う人もいるかもですけど、僕は祖父に元気な姿を見てもらえてむしろ誇らしいですよ。
その気持ちがあるから、今回の舞台は心から楽しめました。
「あのバカオヤジ」というキャッチフレーズのもつ意味。
ご覧になった人はよ~く伝わったはずです。
本当に素敵な舞台でした。
キャストのみなさん、ありがとうございました。
そして、千秋楽までたくさんの笑いを届けてください。
それでは!
20:57 Top