ホッパーの日記

格ゲーをやりつつ、アニメとかゲームとかオタクトークを書いてます 

2016.11.12[土] 「ペルソナ5」 作られるべきではなかった最高傑作

P5

 今日のブログはペルソナ5の話題。

 本日ようやくクリアーしました!
 長かったー。
 何度も祝日をつぶしましたが、何とか走りきりました。
 プレイタイムは114時間14分。
 充実した怪盗ライフでした。

 というわけで、今日のブログではペルソナ5の感想を書いていきたいと思います。
 ネタバレが含まれますので、本文は追記に書きます。
 ネタバレしても大丈夫な方は、続きをクリックしてください
 あ、この12日の日記に直接アクセスした場合は、続きもそのまま表示されてます。
 ネタバレはあかん!
 という方は、ここでお戻りください。
 先に進む選択をしたら…
 「もう後戻りはできない」
 です。

 それでは、感想スタートです。
怪盗団

※ここから先はペルソナ5の重大なネタバレが含まれます。
未プレイの方は絶対に閲覧しないでください。















ペルソナ5

 まず誤解のないように、最初に書いておきます。

 ペルソナ5は名作です。
 
 今までの人生で遊んだRPGの中でもトップクラスに入るし、本当に面白かったです。
 100時間オーバーという長いゲーム時間も気にならないくらい、楽しませていただきました。
 
 ただ…。

 ただですよ。

 この作品に触れている時、ものすごく怖くなったんですよ。 
 あまりのリアリティに。
 そして、こうしてゲームを終えてひとつ思うことがあります。
 それが、

 ペルソナ5は作られるべきではなかった


若者が大人を正す
 
 ペルソナシリーズに共通しているのが、若者が世界を救う流れ。
 その過程で、間違った大人を正す。
 大きな事件に知らず巻き込まれながらも、自分と仲間を信じる。
 今回のペルソナ5にも、その想いは色濃く反映されてました。

成金野郎

 大衆を騙し、脅し、支配する大人たち。
 それを知った若者が、歪んだ欲望を正す。
 それは間違ってはいない。
 けど、ペルソナ5で描かれた裁かれる側の大人たち。
 
 本当に裁かれるべきだったのだろうか。

 
メメントス

 その疑念を感じたのが、メメントスを見た時です。

 本当に気持ち悪い。
 無感情な大人たちが、地下鉄に乗って、闇の底へと「出勤」していく。
 本当に怖かった。
 
 けど、これがファンタジーだと笑えない自分が一番怖かった。

 今の日本が抱える闇。
 それをここまで明確に描写した作品があっただろうか。
 
ボス

 歪んだ欲望の象徴である、パレス。
 そこに居座る家主は、倒されるべき存在。
 けど、この歪んだ異世界は、光輝いていた。

 メメントスは、どこまでも続く闇の地下鉄。
 それが大衆の意識の象徴だというのなら、パレスを生み出した連中の方が、よっぽど「自分」というものを持っている。
 
 やり方や手段には諸手を挙げて賛成はできないが、よっぽど未来を見据えていた。
 
「使われる方が悪い」

 どこかのパレスの家主はそう言ってました。
 それが悪であると怪盗団は言いました。
 けど…。
 社会人である僕には、倒される側の汚い大人の意見も理解できる。
 できてしまった。
 

オクムラフーズ

 パレスの中には、ブラック企業もありました。
 実に今の日本らしいテーマです。
 
 この時、プレイ中に現実の世界で事件がありました。
 覚えてますか?
 過労のため自殺し労災認定を受けた問題をめぐり、電通本社に立ち入り調査を行ったニュースです。
 
 今やってるゲームと現実の事件が驚くほど一致して、衝撃をうけました。
 ペルソナ5は、ただのフィクションじゃない。
 他にも、9月に電車遅延で乗客対応中の車掌が駅から飛び降り自殺した事件がありました。
 何の関係もないのに、ペルソナ5との奇妙なリンクに身震いしましたものです。

 それだけ、ペルソナ5で描かれている日本の問題点が、現実と遜色ないということ。

トリックスター

 歪んでいるのはパレスではなく、日本そのもの。
 それを解決するためには、トリックスターが必要。
 それがペルソナ5。
 ヒーローではなくトリックスターを欲する大衆。
 そういえば、先日、アメリカの大統領にトランプ氏が選ばれましたね。
 異端中の異端というべき、新大統領の誕生です。 
 大衆がトリックスターを望んだ結果、でしょうか。
 
 僕が学生だったら、悪い大人を学生たちが裁く姿に心から感情移入したことでしょう。
 けど、社会人になった今、倒される大人側に同情している自分がいる。
 僕も、メメントスの住人と同じ。
 無感情に地下鉄に降りていく、大衆のひとりだということか。

正しい大人たち

 ペルソナ5では、若者の想いを受け、大人たちが社会を正しい方向へと持っていく流れでした。
 春の言葉を借りるなら「襟を正した大人たち」です。
 そんな大人に、僕はなれているのだろうか。

 メメントスの光景が、今でもずっと残っています。
 
 ペルソナ5は名作です。
 本当に面白いRPGです。
 けど、この作品がテーマにしたものは重いです。
 そのベースとなるものが、今の日本にあふれているということ。
 だから、ただのゲームだと一笑できない。
 
 今の日本がここまで壊れてなければ、ペルソナ5は作られなかった。

 少なくとも、ストーリーは大きく変わっていたことでしょう。

モナ

 この先、日本がどうなるかは解りません。
 今よりももっと景気は悪くなるかもしれない。
 大衆の心は、もっと歪むかもしれない。
 希望の象徴であるモルガナは言いました。

「人間には、世界を変える力がある。
今は、ほんの少し忘れてしまっているだけ…」


 いつか思い出せる日がくるのだろうか。

 数十年後に、レトロゲーム好きな子がペルソナ5をプレイしたとしましょう。
 その時、

「当時は名作と騒がれたみたいだけど、ぜんぜんストーリーにリアリティがない。
こんな無茶苦茶な政治家や企業がいるわけないじゃん」


 そう酷評してもらえる。
 そうなった時、始めて「世直し」が行われたといえるのかもしれません。

 ペルソナ5は、今の日本だからこそ作ることができた作品。
 だからこそ、本来は作られてはいけなかった。
 それが僕の感想です。


希望

 
 ペルソナ5 → 100点満点中、100点

 心から名作だと誇れます。
 制作に携わったスタッフのみなさんに、お礼を申し上げます。
 素晴らしい作品を、本当にありがとうございました。
    20:41  Top
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格ゲーサークル「キャノン」の管理人です。
咲-Saki-とミンゴスを応援しつつ、アイマスを本業してます。
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