
あと二週間後にせまった、ミリオンライブ6thツアー福岡公演。
こちらの公演に出演する、
「夜想令嬢 -GRAC&E NOCTURNE-(グレースノクターン)」 吸血鬼をテーマにした独特の世界観をもつ、このユニット。
ドラマCDを聞いても、わりと???な部分が多いです。
それもそのハズ。
・ミリシタ内でしか語られないエピソード。
・ドラマCDでしか語られないエピソード。
・ミリシタ感謝祭パンフレットでしか語られないエピソード この3つがあるからです。

電撃マオウで連載中のミリオンBCでも、ちょうど夜想令嬢の話をやってましたし、ここにきて再び注目が集まっていますので…。
改めて、解説と考察を書いていきたいと思います。

まず、ミリシタ感謝祭のパンフレット。
こちら、昨年に開催されたイベントで、期間限定でパンフレットをPDFでダウンロードできました。

こちらに夜想令嬢の補足説明が書かれていたのです。
実は超重要。
これも含めて、各キャラの設定をおさらいしていきます。
「エドガー」(所恵美)性別:女性(男装で性別を誤魔化している)
人間→クリスティーナに血を吸われヴァンパイアとなる
母は物取りに襲われて死亡
父親は貴族→会ったことはない
貧しい生活だが、物取りによって殺された母を想い人は傷付けない
ヴァンパイアになったあとも人は襲わないと誓う
「クリスティーナ」(天空橋朋花)性別:男性(女装して性別を誤魔化している)
元人間のヴァンパイア
推定100歳
ヴァンパイアに誘拐され10代の時にヴァンパイアにされる
ヴァンパイアにした相手は自ら殺害→本人が口にした「罪」とはこれのこと
その時にできた火傷を隠すため手袋をしている
同胞殺しとしてヴァンパイアから命を狙われている
「アレクサンドラ」(二階堂千鶴)性別:女性
人間のヴァンパイアハンター「不浄を祓う剣士」
地方貴族だが身分はさほど高くない。
触れたものを浄化する「魔を祓う力」をもつ
その能力ゆえ「清らかなもの」しか触れられない→動物とノエルだけは大丈夫
母は死別
父親、義母、義母妹ノエルの4人家族だったが、両親は殺されノエルはヴァンパアとなる
犯人はエレオノーラだが、アレクサンドラはそのことを知らず、エレオノーラに遣えていた
エレオノーラがヴァンパイアであることをクリスティーナに教えてもらい殺害→お尋ね者となる
「エレオノーラ」(百瀬莉緒)性別:女性
元人間のヴァンパイア→推定数百歳
名門貴族の辺境伯夫人
ヴァンパイアであることを疑われ、夫と娘(アンジェラ)を人間たちに殺害される
復讐のため本物のヴァンパイアとなった
今の夫は辺境伯で軍事力を所持→ヴァンパイア討伐を実行
他の弱いヴァンパアを淘汰し、王国をつくる野望をもつ
ヴァンパイアの特性を見抜く力をもち、ノエルの素質を見抜きヴァンパイアにした
「ノエル」(水瀬伊織)性別:女性
人間
エレオノーラによってヴァンパイアにされる。
高い適正力をもっているがまだ幼いため、力をコントロールできない。
エレオノーラの薬によって眠らされている。
「魔除けの香」はウソで、実際は「吸血鬼を眠らせる強力な香」。
「ルカ」(永吉昴)性別:男性
人間
エドガーが吸血鬼になったのは、だいたいこいつのせい。
プロデューサーを死体にさせる。
最後はクリスティーナのエサになる。
ざっと説明するとこんな感じ。

設定をみるとなんだか複雑そうですが…。
実はストーリー自体は
わりとシンプル。
「クリスティーナ側」 エドガー大好きなクリスティーナ。
そしたらエドガーがナイフで刺されてピンチ。
そうだ!吸血鬼にすれば助かるんじゃね?
エドガー死にたい?生きたい?どっち?
「生きたい!」
OK、両者同意の元だ、いただきまーす。
クリティーナが血を吸って吸血鬼にする。
吸血鬼であることがバレると殺されるので、安息を求めて「約束の地」を目指す。
「アレクサンドラ側」 エレオノーラに遣えてヴァンパイアハンターをしていたアレクサンドラ。
クリスティーナに「あいつ吸血鬼やで」と教えてもらう。
よくも騙したな~と、エレオノーラに切りかかる。
えー?私を殺したら妹のノエルちゃんはどうなっちゃうの~?
あなたに私は殺せないでしょ~?
うるさい死ね!→エレオノーラ死亡。
やっべ、貴族を殺しちゃったよ…。
捕まったら殺されるので、安息を求めてノエルと旅に出る。
という話。
人間と吸血鬼、どちらも悪くない。
立場が違っただけ。
そして、最後は逃亡する結末なんです。
なんだけど、違うのは
希望と絶望。
「クリスティーナ側」
吸血鬼でありながら、人を襲わないと誓うエドガー。
乾きを癒すため、鳥の血を飲んで誤魔化している。
クリスティーナもエドガーと寄り添うようになってからは人は襲わなくなった。
吸血鬼でも幸せになれると信じて旅を続ける。
バケモノである吸血鬼が希望を目指す結末。

「アレクサンドラ側」
吸血鬼を退治する人間でありながら、最強の吸血鬼を生み出してしまう。
一番不幸なのは、本人もそれに気が付いていないところ。
吸血鬼化が加速し、とうとう人間を殺め始めた妹と共に旅を続ける。
その先に未来などあるはずもない。
希望でなければならない人間が、絶望に堕ちていく結末。
こういう流れ。
なので、そこまで複雑か?と言われるとそうでもないんですよ。
では、どうして夜想令嬢が解り辛くしてなっているのか?
それは、エレオノーラとノエルの設定が難しいから。
本編ではっきりと語られていない部分なので、ここだけは
「考察」になります。
なので、ここから先は僕の考察を交えて解説します。

ドラマCDの最後で、ノエルの笑い声とエレオノーラの笑い声が重なります。
あれは、アレクサンドラが聞いた幻聴かもしれません。
僕は、あの声の重なりは、最終的にノエルがエレオノーラになる流れだと考えました。
理由は
・ノエルはエレオノーラが出会った中で最高の適正
・かつて自分の娘だったアンジェラを思い出しながら、「今の私を見ても、母親だと気が付かない」というセリフ。
これは血に染まってしまった自分のことを比喩しているのか、それとも高いに適正によりノエルを乗っ取れると考えたためなのか。
どちらにせよ、ノエルは最強の吸血鬼として、姉を守る名目で人々を殺害し続けます。
ヴァンパイアを狩るものが、自分の血を与え最強の吸血鬼を育てている。
なんという皮肉か。

エレオノーラのセリフ
「ねぇ、とても愛していたわ。本当よ。私の愛し子」
この意味は?
アレクサンドラに斬られたエレオノーラは、かつて人間だった頃の記憶を思い出します。
遠い忘れてしまった昔。
愛する夫と、娘のアンジェラの記憶。
そして、エレオノーラはノエルに対して「まるで愛し子」と表現しています。
もしかして、無意識のうちに彼女はアンジェラを探していたのかもしれません。
ふたりの娘に対しての別れの言葉。
「さようなら」

エレオノーラが斬られた時、
「アレクサンドラ…あなたは………そうだったの……知らなかったわ」
と、意味深な発言をします。
これを聞いて、もしかして、アレクサンドラとエレオノーラにつながりが?
とも考えましたが、アレクサンドラの母は死亡してるし、エレオノーラ自体、数百歳だから年齢的にも重なりません。
と、ここでさらに考察を広げてみましょう。
アレクサンドラは「魔を祓う力」を持っているのに、どうして吸血鬼のノエルは平気なのか?
エレオノーラも、「あなたも同じ血族にしてあげる」と言っていたことから、アレクサンドラも吸血鬼としての適正をもっています。
むしろ、ノエルとの相性も良すぎるのかも。
魔を祓っているのではなく、強すぎる適正ゆえにノエルでなければ触れられない、とか。
エレオノーラが気付いたのは、ここ。
そのため、アレクサンドラの血を飲んでいるノエルは、どんどん強大な力を得ていった、と。
この未来が解ったから、死に際に「せいぜいあがきなさい」と捨てセリフを吐いたのだと思います。
考察は以上となります。
だいたい、みんなが頭を悩ませる部分は、このあたりではないでしょうか。
もちろん、この回答は
正解ではありません。 考察です。
僕がミリシタのコミュ、ドラマCD、感謝祭のパンフレットを読んで考えたもの。
公式から答えが提示されていない以上、あとは想像するしかないのです。
だから、この月末のミリオン6thツアー福岡公演は期待しているんですよ。

「夜想令嬢」の集大成になるであろう、福岡公演。
カップリングの「Everlasting」も含めて、どんな演出を見せてくれるのか。
このステージ演出の中に、もしかしたら公式からの「答え」が出てくるかもしれません。
それも含めて、とっても楽しみです。
あ、あと、気になるのはカバー曲。
僕は、約束の地を目指すストーリーから、
「edeN」が歌われるのではないかと予想してます。
むしろ、聞きたい。
お願いします。
本当にお願いします。
全てが判明するは二週間後。
今から気持ちを高めていきたいと思います。
というわけで、ちょっと長々と書いてしまいましたが、今日は「夜想令嬢」をあらためて解説&考察してみました。
それでは!