
23年3月18~19日に開催された、シャニマスのライブ。
「THE IDOLM@STER SHINY COLORS 5thLIVE If I_wings.」(
公式サイト)
この2日間のブログでは、現地レポを中心に振り返りました。
Day1の感想は、
こちら。
Day2の感想は、
こちら。
なので、今日は5thライブの総評を書きたいと思います。
言いたいことは、ひとつ。
『シャニマスはバッドエンドを描ける唯一のコンテンツ』ここは強み。
本当に強み。
あらためて感じました。
ここで、シャニマスの話をする前に、ちょっと僕の話を。

僕のアイマスの出会いは、XーBOX360の家庭用アイドルマスターだったんですよ。
16年前のこと。
この時、アイマスはニコニコ動画で見かけたくらいで、アケマスは未プレイでした。
まぁ、ギャルゲーだしな…。
と思ってプレイしたら、
即ゲームオーバーこれが衝撃でした。
アイマスは難しい…!
これがビックリだったんですよ。
ちゃんと向き合って「攻略」しないとクリアーできない。
ゲーマー魂に火が付きました。
これがぬるゲーだったら、早々に辞めてたかもしれないです。
そこから、L4U→アイマス2と、続いていきました。

オーディションやレッスンも、残り週をみながら計画。

それでも失敗することがある。
望ましい結果にできず、去っていくアイドルを見守ることしかできない自分が悔しかった。
それが僕のアイマスの始まりだったんです。

その後、PSPという携帯ゲーム機に移植。
グラフィックは落ちましたが、一気にアイマスPを増やした作品なので、SPから始めました~というPも多いかも。
全アイドルをトップアイドルにさせるくらいやり込みましたよ。

ただ…。
PS3の「ONE FOR ALL」から、エンドレスプロデュースへと方向展開していったんです。
簡単にいうと、
ゲームオーバーが無い。何度でもやり直しをして、クリアーを目指せる仕様。
いわゆる、ぬるゲーになりました。
ただ、マニアックだったアイマスが、ライト向けになっていくのは、いい流れだと当時は思いました。
アクティブユーザーが増えないとコンテツが無くなりますから。

その後、シンデレラガールズのヒットによって、アイマス全体の方向性が変わった気がします。
デレステ、ミリシタ、サイスタなど、音ゲーが今のアイマスの中心にもなりましたし。
アイドルのプロデュースと銘打ってますが、やってることは
アイドルとのコミュニケーション。
アイドルに何をやらせるのか。
終わりがないエンドレスプロデュースだからこそ、継続させていくための工夫。
そこに力を入れていってるように感じてました。
これはこれで楽しくはありましたが…。
育成とは違う。
プロデュースの向き合い方も変わったと思っておりました。
そんな中…
シャイニーカラーズが発表。え?
5つ目のブランド?
なんか絵柄も今までとはテイストが違うし、なんかアイマスっぽくないな…。
アイマスやんけ!!!!!!!!!!プレイしてみてビックリ。
アイマスなんですよ。
僕が夢中になってプロデュースしていた、アイマスなんですよ。
アーケード版を今の技術で作ると、どうなるのか。
そこ答えをヒシヒシと感じて、思い出ボムをぶちこまれた気分でした。

始めはプロデュースの仕方も分からず、WINGも敗退の連続。
そう。
バッドエンドです。この悔しさ…。
アイドルに悲しい顔をさせてしまった、自分へのふがいなさに怒りすら沸く。
この感覚を、再び味わえるとは思いませんでした。
だから、
シャニマスが好きなんです。だって、これがプロデュースだから。
アイドルと真剣に向き合って、絆を深めて、たった1人しか立てないトップアイドルを目指す。
今のブランドの中で、一番シャニマスがアイマスをやってくれている。
だから大好きになりました。
バッドエンドは辛いですよ。
けど、そこを描いてくれるから嘘が無い。
アイドルも懸命に走るから、自分も全力で駆けていける。
光だけじゃなくて、影も描いてくれるところ。
それがシャニマスの強み。
個性だと思いました。

と、前置きが長くなりましたが、ここでようやく5thライブの話です。
Day1は、
IF"もしも、わたしが翼を失ったら"最後のステージに挑む、アイドルたちが描かれました。
これが描けるのは、全ブランドでシャニマスだけ。
シャニマスだけの強みなのです。

トップバッターだった、放課後クライマックスガールズ。
例え最後でも、絶対に盛り上げる。
いつでもクライマックスにしてくれることが伝わりました。

アルストロメリア。
千雪さんがずっと「大丈夫、大丈夫」と、甘奈と甜花に寄り添います。
ふたりの前では頼れる大人であり続けたい。
そんな千雪さんの想いも感じました。

紫の旗を掲げた、アンティーカ。
旗は目印。
「我々はここにいる」というメッセージ。
ここに自分たちは確かに存在した。
その証明。

Hide & Attack
最後まで決して仮面を外さなかった、ストレイライト。
例え明日が来なくても、今日やることは変わらない
進化を止めない、覚悟。

ノクチルは一生ノクチルじゃない。
けど、幼馴染はずっと幼馴染。
変わらない。
ステージ衣装から制服に戻っても、4人が集まった場所がステージ。
花火よりも輝いた日々を思い出に変えて。

「なんでこんなステージに立っているんですかね…!」
吐き捨てるような、にちか。
けど、心に思い浮かべた存在は、
美琴さん、なみちゃん、
プロデューサーさんSHHisとしての物語は終わっても。
そこに確かにプロデューサーがいた。
にちかにとって、よりどころになれたかどうかは、もう分からないけれど。
きっと残された希望だったはず。

もしも、今日が最後のステージだったら…。
各ユニットがどう動くのかが知れた、貴重なドラマパートでした。
シャニマスは、輝くステージだけじゃない。
そのステージに立つまでの過程もしっかり描いてきました。
だから、バッドエンドも描ける。
ここから目を逸らしたら、シャニマスじゃなくなる。
シャニマスにしかできない。
では、
5周年という大切な節目にやる理由は?かつてアイマスの総合プロデューサーを務めていた、ディレ1(石原章弘)さんが語っていました。
「5年までなら誰でも続けられる、5年以上続いたら本物」シャニマスの企画がバンナム内で立ち上がった時、5年ほどのロードマップは作られたはずです。
それに合わせて予算も組まれるわけですから。
そして、目標に到達できなかったら、プロジェクトは閉じられる。
アイマスは大きなコンテンツですが、投資に見合わないと判断されれば、あっという間に切られます。

かつてポプマスがそうだったように。
シャニマスにとって5年という時間は、カウンドダウンだったのかもしれません。
5年後に結果が出せているかどうか。
翼を失うか、羽ばたき続けられるか。
Day1の最後。
言葉もなく去っていったアイドルたち。
あの光景を一番見たくない人は誰でしょう。
髙山さんを始めとした、シャニマスの運営陣です。少しでも気を緩めたら、気を抜いたら、この未来が明日来るかもしれない。
危機感。
これはシャニマスだけでなく、どのブランドだって持っています。

5thライブは、アニメの制作チームも見ていたそうです。
もしかして、世に出ていない、水面下のプロジェクトチームも見ていたのかもしれません。
襟を正す想いだったことでしょう。
強い責任でブランドを背負っている。
この未来を回避するために。
壮大な決意表明にも感じました。

そして、一夜明けたDay2
Day1から色が増えました。
風野灯織「どうしてわたしがセンターなんですか?」
心が折れそうな真乃を支えた、大切な仲間。
ルカが心を許そうとした、アイドル。
だから、
未来が変わった。
始めてフルメンバーがそろった5thライブだから、未来が変わった。
一色でも欠けたら、この翼は飛べなかった。
そんなメッセージ。

シャニマスが5年で終わらなかったのは、キャストさん全員が本気で挑んでくれたから。
そして、支えてくれたプロデューサーがいたからこそ。
ありがとうを込めた、未来への贈り物。
それがDay2
そこに説得力があるのは、Day1があったからこそ。
シャニマスは、光と影を両方を描いてくれる。
それが個性でもあり、強み。
アイドルは悩みながらも進んでいく。
プロデューサーも悩みながら共に歩んでいく。
アイマスは、プロデューサーも成長する物語だから。
5周年の振り返りPVでも、光と影が描かれています。
これがシャイニーカラーズなのだと。
セツナビートやムゲンビートのような、ライブに特化したイベントもやる。
それもいい。
その一方で、シャニマスとは何か?を説いた5thライブ。
アイマスブランドの中で一番若いコンテンツが、守りに入らず攻めてきたのは頼もしいです。
そして、このプランにゴーサインがだせる経営陣の懐も深さもすごいです。
恵まれています。
だからこそ、決してシャニマスの火は絶やさない。
これからも全力でプロデュースしていきます。
たくさんのIFから選ばれた未来が、みなさんにとって幸せであってほしいから。

そんな、シャニマス5thライブ。
24日の金曜日には、高山さんによる感想コメント付きのDay1同時視聴も行われます。
今回の演出の意図とかも聞ける……かな?
長々と書いてきたけど、ぜんぜん関係ない理由だったら笑いますよ。
けど、それもまたよし。
感想ってそういうものだし。
僕はこう思いました!を残していけるのは、この瞬間だけ。
これも「今しかない瞬間を」ですからね。
大切にしていきたいです。
というわけで、以上。
シャニマス5thライブIf I_wings.の総評でした。
これからも、大好きなシャニマスのプロデュースをがんばります。
それでは。